とびこえていけ。

上書きされていないと気づく。

このひとの頭の中の、わたしのイメージ、
何年前の?

むかし、こういったよね?
あのとき、こうだったよね?

それを持ち出して、今を語る。

え?いまのわたし、ちがいますけど。
かわったことに気づいてないの?
いまのあの子、成長してるんだけど、
まだ子どものままなの?

なにを見ているんでしょう?

大切な坊が変わってしまったことに気づかない、
ゆばぁばか?

その頭の中では、むかしのその場面そのセリフが
ずっとずっと繰り返してるんでしょうね。

それ、くりかえしてるの、あなたですよ。
わたしじゃない。

そのくりかえしに引っかかっている感情、
あなたの感情、よくみてごらん。

それをすくいあげないと、おわらないよ。
キズのついたレコードみたいに。

あなたのスクリーンに投影されているのは
映画の世界とおなじ。

生身のわたしは、いまここにいる。
あなたのイメージとは全く別人。

現実みてよ、そのまま受け入れてみてよ。
自分とはちがうことを解ろうよ。
それは負けじゃないんだから。

あなたがなんと言おうが、気にせず

わたしは

とびこえていけ。



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